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「間」とは何だろう?

 

今日のコラム♪

 

『「間」とは何だろう?』

 

今日のテーマは「間(ま)」です。

 

ま?

なに??

って感じでしょうか?(笑)

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

はい、これが「間」です。(笑)

 

この空いた行間の間に、

あなたは、

何かを感じたのではないでしょうか?

 

不安?

それとも期待?

 

「間」とは、

何もない常態ではなく、

そこに何かを感じ取るためにあるのです。

 

この「間」という言葉には、

「時間意識の間」

「空間意識の間」

この2つのニュアンスが含まれています。

 

では、まず、

「時間意識の間」について、

みていきましょう。

 

わかりやすいところで言えば、

「音やリズムの捉え方」

があるかと思います。

 

ドラムや太鼓など、

同じ楽器を使っているのに、

叩く人によって、

楽器のイメージが変わったりする

体験をしたことはないでしょうか?

 

これは、

ドラマーそれぞれに独特の

「間の取り方」があって、

そのちょっとした「ズレ感」

人間らしいリズム感となり、

とても心地よい響きをもたらすのです。

 

ドラムマシンなどで、

全くズレのない完璧なリズムを

作りだしているにも関わらず、

物足りなさを感じるのは、

この点に原因があるのかもしれませんね。

 

このことを理解して、

音楽を制作している方は、

マシンでリズムを作るときも、

ワザとゆらぎを作りだすように

工夫しています。

 

また、

少し専門的な

お話になってしまいますが、

 

楽曲を制作する際、

サビの部分に入る前に、

あえて「2小節の間」を空ける場合

がありますが、

これも1つの「間」の技法です。

 

この「間」があることによって、

サビがより引き立つ効果を得られるのです。

 

日本の人気バンドである

「ミスチル」は、この技法を

よく使われているようですね。(^_-)

 

他に

アメリカの音楽家である

ジョン・ケージという方の作品に

「4分33秒」という曲⁉︎

をご存知でしょうか?

 

これは、

全く演奏が無い状態が

4分33秒、ずっと続くのです。^^;

 

オーディエンスが、

この演奏中?に聴こえた音が、

この曲なのだという主張なのですが・・・

 

ちょっと

一般人には理解しづらいですよね・・・^^;

 

これも「長~い間」

と言えるのかもしれません。

 

そして、

 

話がとても上手い!

と言われる方なども、

この「間」を上手く使っています。

 

さて・・・

 

と、話を切り変える時に

一瞬の「間」を挟んだり、

 

何かの問いかけのあとに

少しの「間」を空けたり・・・

 

お話が上手な方の語りに、

じっくりと耳を傾けてみると、

とにかく絶妙の「間」の取り方

されていることに気づきます。

 

名人といわれるような

落語家の語り口にも、

独特の「間」があったりします。

 

いくつか例を上げてみましたが、

「時間意識の間」とは、

このようなイメージです。

 

では次に、

「空間意識の間」について、

みていきましょう。

 

よく、

デザインされる方が口にするのですが、

「余白」が大切だと言われます。

 

これも「間」といえる

のではないかと思います。

 

映画のポスターなど、

様々なチラシを眺めていると、

 

ゴチャゴチャとしているものは、

情報量が多いからなのか

あまりストーリーのイメージが

入ってこないのですが、

 

余白が十分にデザインされてあると、

スッキリしていて、

スッーっとイメージが入ってきます。

 

「余白」が大事とは、こういうことなのか!

と感じるときがあります。

 

この感覚は、

言葉で説明するのは、大変難しいので、

 

ぜひ、

ご自身で実体験されてみることを

おススメします。

 

たとえば、

映画館(シネコンがいいですね!)に

足を運んでもらうと、数種類のA4サイズの

映画の告知ポスターが置いてあります。

 

それを片っ端から集めて、

眺めてみてください。(^_-)

 

私の言いたいことが伝わる

・・・かもです。^^;

 

また、

美しいと感じる空間にも、

やはり「間」

上手くとりいれられています。

 

こちらも、

住宅や建築系の雑誌を眺めてみると

なんとなくご理解いただける

のではないかと思います。

 

「空間意識の間」については、

言葉で上手く説明することは、

難しいですね…^^;

 

でも、

なんとなくでも、

「間」について、

何か感じていただけたなら、

幸いです!

 

日本語の言葉の中にも

 

「間が抜ける」

「間に合わない」

「間の悪い」

 

といったような言い回しも

よく耳にすると思います。

 

また、

日本の伝統芸能などにおいては、

空間的にも時間的にも

「間」はとても大切な要素に

なっているようです。

 

個々が感じ取るための

余韻を残しておくことによって、

その「間」を感じ取ることも、

鑑賞法の1つなのです。

 

さて、いかがでしたでしょうか。

 

「間」は、

私たち日本人が受け継いできた、

特別な意識なのかもしれませんね。

 

では、今日はここまで~♪

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