
これは、フェイク情報か!?(後編)
今日のコラム♪
『これは、フェイク情報か!?(後編)』
今日は、先週からの続きで
「フェイク情報」の後編です。
『前編』では、
生成AIの進化を背景とした現状を
私見ですが、お伝えしてきました。
今回の『後編』では、
実際の「フェイク情報」が、
どこまで進化しているのか
を見ていきます。
最近は、テレビなどでも
「フェイク情報」について、
様々な問題点が取り上げられる
ようになってきました。
それほどまでに、無視できない
状況になってきているのです。
この状況を知っているか、いないかで、
今後のあなたの人生が左右されてしまう
かもしれません。
そこで、
今回は、「フェイク情報」の事例を
いくつかご紹介したいと思います。
まず、
すでにご存知の方も多いと思いますが、
身近なところでいえば、
「フェイクニュース」が存在します。
コ口ナ禍に「例のアレ」の問題で、
様々な憶測が飛び交いましたが、
私たちにとって、リスキーな情報は、
某大臣が、すべて「フェイク情報」だと、
切り捨てていましたね。
逆に言えば、
その頃にテレビで報道されていた
本当のように思えた様々な情報も
実際にはウソだったということも
最近になってよく聞く話です。
この「フェイク(偽物)」という言葉は、
前アメリカ大統領のトランプ氏が
在任時、報道陣によく使っていました。
その頃から、
日本でもこのワードが
定着してきたように思います。
以下は、
個人的に聞いたハナシで、
聞き流してもらっていいですが、
あるテレビ局の報道関係者の方が、
日本で放送されている報道は、
『9割が嘘だ』というのです。
あなたは、この話を聞いて
どう思いましたか?
しかし、
割合はともかくとして、
多くの嘘が混ざっていることは、
間違いのない事実です。
もう気づいてほしいのですが、
テレビや新聞などのニュースだけを
情報源にしていては「ダメ」だ
ということです。
そういう方々のことを、裏では
「情報弱者」と言われているのです。
そして、
SNS上でも興味本位や悪ふざけで、
ありもしない「フェイク情報」を
垂れ流す人も後を絶ちません。
特にSNSでは、恐怖を煽るものや、
多くの人が興味を引くような話は、
すぐに拡散してしまいます。
ここでは、
事例をあげることは控えますが、
そのために、被害を被る個人や
団体、企業などがあることは、
あなたもご存知のことかと思います。
では、ここからは、
SNSなど、ネット上における
驚くべき「フェイク情報」について
みていきましょう。
最近、
岸田首相のフェイク動画が拡散された事件
があったことはご存知でしょうか。
これは、かなり重要な問題です。
日本の首相だけではなく、
(信頼度の高い)著名人などが
発言した内容となれば、多くの方が
信用してしまうかもしれないのです。
このフェイク動画の制作手法は、
おそらくですが、こんな感じです。
まず、
岸田首相の動画、あるいは静止画を
取り込みます。
取り込んだ岸田首相の顔データに
発話する内容をテキストデータで
入力すると、いかにも話をしているように
顔を動かすことができるのです。
昨年、私が携わったイベントでは、
すでに亡くなっている創業者が、
創業時の話をしている動画が
流れていて、たいへん驚きました。
さすがに、
声のサンプルまではなかったようで、
作られた声ではありましたが、
もし、声のサンプルデータがあれば、
「本人の声」で話しているように
編集することは、今では容易い話です。
少し前までは、
声は似ていても、抑揚がなかったり、
機械っぽい感じがありましたが、
今は随分と改善されてきており、
なんとなく聞き流している分には、
ホントにその人が喋っているように
聴こえます。
音楽に興味がある方は、
「ボカロ」というものを聞いたことが
あるかと思います。
「ボカロ」とは、ボーカロイドの略で、
ボーカルとアンドロイドの複合語です。
これは、
人工的に制作した声のデータに
歌詞とメロディーを入力すれば、
ボカロが歌ってくれるのです。
これなども、
実際に現役のアーチストが、
自らの声をサンプリングして、
ボカロに歌わせている曲も
存在しますが、
ホントにそっくりで驚きますね。
これと同じ仕組みで、
ある著名人の声のデータさえあれば、
その人の声で発話が可能なのです。
ラジオなどで、声のサンプルを使って、
偽の著名人がトーク番組をしていても
その方の余程のファンでなければ、
もうわからないかもしれません。
さらに、
最近では、
ある人が動画でしゃべっている内容を
様々な国の言語に通訳して、実際に
その人が別の言語で話しているように
編集することもできるようになっています。
あなたも、動画上では、
バイリンガル、トリリンガルになることも
もう夢ではありませんよ。(^_-)
また、
動画の背景を変えてしまうことなどは、
ドラマや映画などでも目にすることが
多くなってきていますので、
すでにご存知の方も多いでしょう。
たとえば、
その場にいたはずの人が消えていたり、
逆にいなかった人がそこにいたりする
ことなど、簡単にできるのです。
2016年の熊本地震の際には、
「動物園からライオンが逃げた」と、
実際に街にライオンがうろついている
フェイク写真と共に投稿されて、
大騒ぎになった事件もありました。
これから先、
生成AIなども増々進化していき、
静止画、動画などは、誰でも
簡単に作れるようになってきます。
そうなると、
どんな「フェイク情報」が出てくるのか
予測不可能な時代になってくるでしょう。
もう他人事ではないのです。
私も含めて、誰もが騙されてしまう
可能性は否定できないのです。
さて、
ここまで読んでいただいて
いかがでしたでしょうか。
2週に渡り、「フェイク情報」について
お伝えしてきましたが、
まずは今の状況をしっかりと認識して
おいてください。
そして、
「前編」でも触れましたが、
気づいたら、
「フェイク情報」を発信していた
といったことには
ならないようにしてください。
気軽な気持ちで、生成AIなどで
できた作品をアップすることは、
「大騒動」になることもありえる と
意識しておくことも必要です。
場合によっては、意図せず
「犯罪者」になってしまうことも
ありえるのですから。
これからは、
自分の発信する情報には
「責任を持つ」
という意識を持ってください。
そして、
自分なりの「情報リテラシー」を
身につけていくようにしてください。
今日は、
「フェイク情報」に対して、
心がけておくとよい話もする予定でしたが、
とても長くなってしまったので、
次週、もう1回
このテーマでお届けしようと思います。
ぜひ、次回も読んでみてくださいね!(^_-)
では、今日はここまで~♪