
《お金》の価値観が変わる話(前編)
今日のコラム♪
『《お金》の価値観が変わる話(前編)』
今日のテーマは「お金」。
※今回は、少し長くないそうなので
2回に分けてお届けします。
早速ですが、
「お金」とは何ですか? と聞かれたら、
あなたなら、なんと答えますか。
お金があれば、何でも買える、できる!
生きるため、生活のために必要なもの・・・
多くの方は、
こんなイメージではないかと思います。
でも、
もっと面白い捉え方をしている人がいます。
お金とは、人生を豊かにするための手段
さらには、
お金とは、エネルギー
お金とは、愛のこと
といった
表現をされる方もおられます。
このように、人それぞれに
『お金』に対する捉え方は様々なのです。
この『お金とは何か』という質問に対し、
上記にご紹介したような捉え方が、
後者にいけばいくほど、
お金には執着しておらず、
お金に困っている方も
ほとんどいないように思います。
これほど、
捉え方に違いのある『お金の本質』
について、日本の教育では、
全くといってよいほど教えません。
そこで今日は、
『お金の本質』について
少し考えてみたいと思います。
では、
簡単に、「お金の成り立ち」について、
おさらいをしておきましょう。(*^^*)
皆さんがご存知のとおり、
お金が発明される以前は、
「物々交換」だったと言われています。
そこから、
次第に「物品交換」(貝、布などと交換)
になっていきます。
この「貝」や「布」が、
今のお金の役割をしていました。
だから、
「貨」「財」「貯」など、
お金に関係する漢字には、
「貝」という字が含まれていると
いわれています。
また、
紙幣の「幣」という字は、
布という意味があります。
なかなか面白いですよね!(^_-)
物品交換は、
次第に「銅」や「銀」と
交換するようになっていき、
それが、やがて「銭(お金)」と
呼ばれるようになります。
そして、
近代になってくると、
「金」や「銀」が
主流となっていきました。
このあたりまでは、
社会科の授業で聞いたことが
あるかもしれませんね(^_-)
今、「お金」といえば、
昔から使われていた銅銭のような
「硬貨」と、近代以降に発明された
「紙幣」がありますね。
この「紙幣」ですが、
実はとても『曖昧な価値』なのです。
『紙幣』とは、
政府が発行する「政府紙幣」と
中央銀行などが発行する
「銀行券」があります。
現在、
多くの国で使用されている『紙幣』は、
中央銀行などが発行する「銀行券」
となっています。
※シンガポールなどは、「政府紙幣」です。
ただ、
この銀行券を発行する中央銀行は、
完全な国家機関ではなく、
実質は民間企業なのです。
この時点で、驚かれる方も
少なからずおられるかも
しれませんね。^^;
逆にいえば、
この『紙幣の発明』が銀行を作った(※)
のです。
※今日は、長くなってしまうので書きませんが、
「銀行」の歴史を調べてみると大変面白いので、
お時間のある方は一度調べてみてくださいね。
では、
この『紙幣』の何が曖昧なのか?
ここで質問です。
あなたは、
【日本の銀行券である「壱万円紙幣」は、
1万円の価値がある】
と思いますか?
「ある!」 と
答えた方が多いのではないかと思いますが、
実質は、「無い!」のです。
ここで、想像してみてください。
たとえば、(極端な例ですが・・・)
日本の戦国時代の武将に、
「1万円札」を渡しても
ただの紙切れとしか見えないでしょう。
おー! 1万円! ありがとう!!
これで鉄砲が買えますー!!
なんてことはありませんね。(笑)
まあ、
『珍しい印刷がされた紙』という物質に
興味を持つかもわかりませんが… ^^;
物の『価値』とは、相対的なもので、
各人双方が、価値があるものと
認めていないものは、
実質的には、価値がないのです。
では、
なぜ、今の現代人は、
「壱万円札」には価値があると思うのか。
単純すぎて、
がっかりするかもしれませんが、
日本の「壱万円札」は、
「1万円の価値がある」と
(ほぼ)すべての人が信じているからです。
ただ、それだけのことなのです。
今日から1万円札は
「1円の価値しかない」と
多くの人が信じてしまえば、
そうなる可能性だってある
ということですね。
そうなれば、
ある日突然、パンが100万円
出さないと買えなくなるのです。
さて、
ここまで読んでいただいて、
いかがでしたでしょうか?
もしかして、
愕然とされましたか?^^;
前半は、
ここまでとさせていただきます。
ここでまた、
お金の価値がなくなっていく
心理を見事に描いた「小説」を
ご紹介しておきますね。
私が大好きな作家の一人である、
「松岡圭祐」の小説で、タイトルは、
『万能鑑定士Qの事件簿Ⅰ&Ⅱ』(角川文庫)
もう、
ずいぶん前の小説ですが
サラッと読めて、
ミステリー感も満載のおススメ本です。
「お金の価値なんて、簡単に変わる」
ということが
実感できるのでないかと思います。
次回、後編では、
お金の価値観が変わる具体例と
「お金の本質」をどう捉えていけば
よいのかを考察していきます。
では、今日は、ここまで~♪