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断片情報は、取り扱い注意!!

 

今日のコラム ♪

 

『断片情報は、取り扱い注意!!』

 

私は、

テレビドラマの類はあまり見ないのですが、

先日 2021年3月まで放映していた、

ドラマ『君と世界が終わる日に』

毎週欠かさず見ておりました。(^^;

 

今は、

huluでSeason2が見られるようですね。

あと、Season3の制作も決まったとか・・・

見たいなあ^^;

 

さて、

このドラマの内容は、

ほぼ『バイオハザード』のパクリか!?

と思っていたら、様々な人間模様の

『すれ違い』を描いている感じなのです。

 

今日は、

このドラマから ハッと気づかされた

「断片情報の怖さ」について、

書いてみたいと思います。

 

早速ですが、

次の事例を考えてみましょう。

 

もし、

街中の高速道路で、

150kmくらいの猛スピードで、

車が走り抜けていったら、

皆さんはどう思いますか?

 

『危ないなあ、

警察につかまったらいいのに!』

みないな感覚になりませんか?

 

でも、

この車のドライバーに、

次のような事情があったら

どうでしょうか?

 

『そのドライバーの大切な人が、

先ほど事故に遭って、

生死をさまよっている状況で、

病院に運ばれたと連絡を受けた・・・』

 

一気に同情の念がわいてきませんか?

 

それでもスピードの出しすぎは、

確かに危険な行為ではあるのですが、

 

事情を知ったことで、

そのドライバー自身を悪くは

思わないようになったのでは

ないでしょうか。

 

この事例のように、

私たちは、「断片情報」によって、

独自の判断を下してしまう傾向

があるのです。

 

ある『1つの事象』から、

「良いこと」、「悪いこと」という

善悪のレッテルを勝手に貼ってしまいます。

 

どういう経緯があったのかは

二の次になってしまうのです。

 

この現象は、

【ニュース】などの情報にも同じことが

言えるのではないでしょうか。

 

ここ最近は、スマホの普及により、

Yahooニュースなど、

「13文字」で表現されるニュースを

流し読みして、わかったような気に

なっていることはありませんか?

 

【ニュース】とは、

テレビであれば、

他の番組同様に視聴率を意識し、

新聞、雑誌などであれば、

売上部数を意識するでしょう。

 

であれば、

「多くの人が興味を持ちそうな内容」

を中心に編集する方向に

偏りがちになっていくのではないでしょうか。

 

Yahooニュースなどは、

そのような意図で編集された内容を

さらに『13文字』にまとめた形で

伝えているのです。

 

これって【超】断片情報ですよね⁉

 

ニュースで取り上げられるような内容は、

ほとんどの場合、

人がかかわっていると思いますが、

 

その内容にどんな事情があったのか

多視点から物事を見ていくことは、

編集の限られた時間の中では、

到底できないのです。

 

それどころか、たちが悪いと

内容を面白く見せるために

ありもしない推論や、

偏った意見などを混ぜて、

放映または記事にする場合すら

あるのです。

 

ところで、

あなたは「確証バイアス」という言葉を

ご存じでしょうか?

 

たとえば、

 

3,6,9,12・・・ と

数字が並んでいたとします。

 

次にくる数字は、

何になるか考えてみてください。

 

・・・

 

はい、そこまで!(笑)

 

これは、

テストではありませんが、

答えは「15」と思った方が

多いのではないでしょうか?

 

「15」と答えた方は、

左から順番に数字を見て、

3つずつ数字が足されていると

(勝手に)思ったからですね?

 

しかし、

「法則を見つけて答えよ」

といったような条件などは

何もお伝えしてなかったはずです。

 

そのため、

「12より大きい数字」であれば

何でもいいとも言えるし、

 

何かほかの「3の倍数」であっても

よかったかもしれません。

 

つまり、

 

これだけを見て、

「何かの判断をすること」は、

極めて難しい

 

ということです。

 

ある事象をみて、

「こういうことだろう」と

自然と思い込んでしまう現象のことを

『確証バイアス』といいます。

 

私たちは、

情報に「善・悪」のレッテルを勝手に貼って、

自分が認知した『善』または『悪』の

どちらかに偏った情報を自然と集めてしまい、

そのように思い込んでしまうという

傾向があるようです。

 

このように、

「断片的な情報」というのは、

取り扱いを間違えると、

大変危険なものであるということを

理解しておくことが必要です。

 

でも、

常に意識しておかなければ、

今の情報洪水のような時代に

情報に対しニュートラルでいることは、

とても難しいだろうと思います。

 

最初にご紹介したテレビドラマは、

もしお時間のある方は、

見てみるとよいかもしれません。

 

いかに断片情報だけで、

物事が判断されているかに

気付かされると思います。

 

これは、

ドラマではありますが、

あなたの周りでも

同じような断片情報から、

何らかの判断をしていることが

あるのではないでしょうか。

 

正直なところ、

私自身もまったくないとは言い切れず、

このようなブログを発信するのは、

ためらいもありましたが、

人間には、こういう「思考の性質」があると

認知しておいていただくだけでも

違ってくるのかもしれないと思い、

シェアさせてもらいました。

 

今日は、

少し重たい内容となってしまいましたが、

皆さんに何か気づきがあれば、

よかったかなと思います。

 

では、今日はここまで~♪

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