
水素がエネルギーになる!(前編)
今日のコラム♪
『水素がエネルギーになる!(前編)』
今日のテーマは、「水素」。
今回のテーマは、少し長くなりそうなので、
2回に分けて、お届けしていきますね。
さて、
誰もが存在を知っている「水素」ですが、
私たちの身近にありながら、
その性質までを詳しく知っているい方は
少ないのかもしれません。
学校で習った元素記号「H」も
一番最初にきていますね。(^_-)
まずは、簡単に
「水素の性質」に触れておきましょう。
無色、無臭で、常温では気体で存在し、
地球上で最も軽い物質と言われています。
面白いことに、「水素」なのに!?
水には溶けにくい性質があるのです。
また、
可燃性があり、燃焼すると酸素と
反応して水になります。
「水素」といえば、
「水素水」や「水素風呂」など、
健康ブームの中でも、
取り上げられてきました。
先ほどお伝えしました性質からすると
「水素水」というのは、
水素は水に溶けにくいので、
割と技術がいる商品だったのでしょう。
結構、いい値段してましたよね!(^_-)
そして、ここ数年、
この「水素」が、エネルギーとして
脚光を浴びてきています。
私の中では、ようやくきたか!
といった感じですが…
というのも
もう10年近くも前に
トヨタ自動車が世に送りだした、
水素で走る未来の自動車
その名も『MIRAI(ミライ)』
という車に私は、とても可能性を
感じていたのです。
興味を持ったのは、
車を走らせても、排出するものは、
空気を汚す「排ガス」ではなく、
クリーンな『水』だったこと。
この初代モデルは、
2014年頃に発売されており、
現行は、2020年12月に
フルモデルチェンジをした2代目。
価格を調べてみると、
超高級車並みの800万前後も
するようなので、
一般人には、購入することは
チョット厳しいですけどね。^^;
自動車業界では、ここ数年は、
「EV(電気自動車)」が
かなり優勢でしたが、ここにきて、
使用済みのバッテリー廃棄処理問題や、
充電にかかる時間、走行距離の問題など
様々な問題が指摘されています。
また、
EVは、CO2の排出がゼロといわれますが、
電気を使う時点で、電気を生成するときに
発生するCO2が無視されていることにも
なるのです。
そこで、
水素をエネルギーとした車に
少しずつ注目されるようになって
きているのです。
水素をエネルギーとする車は、
現時点では、以下の2種類が
存在しています。
・FCV(燃料電池自動車)
・水素エンジン車 です。
「燃料電池自動車」とは、
水素エネルギーで自家発電させて、
その供給電力によって、
モーターで走る電気自動車です。
現行の『MIRAI』は、
この燃料電池車となります。
余談ですが、
日産には、『e-POWER』搭載モデル
という車種がありますが、こちらは、
現行のガソリン燃料で自家発電させて、
その供給電力によって、
モーターで走る電気自動車です。
私は、最近、自家用車の乗り換えで
この『e-POWER』搭載モデルを
契約して、これが電気自動車だった
ことを初めて知りました!^^;
最近まで、『e-POWER』搭載車は、
トヨタの「プリウス」と同じような
ハイブリッド車(※)なのだろうと
勝手に思っていたのです。(^^ゞ
※ここでは、ハイブリッド車とは、
動力源が、エンジンとモーターの
2つを持ち合わせている車のこと。
さて、少々脱線しましたが、
もう1つの「水素エンジン車」の方は、
水素を燃焼させるエンジンで動く車です。
燃料が違うだけで、今のガソリン車と
基本的な仕組みは同じなのです。
そのため、
この水素エンジン車は、
今の日本の優秀なエンジン技術を
活かすことができますので、
今後、ガソリン車に替わる画期的な車に
なっていくのではないかと期待しています。
2023年7月に行われた
富士24時間耐久レースでは、
トヨタが、カローラのベース車体に
水素エンジンを搭載した車が出場し、
見事完走を果たし、世界を驚かせました。
さらに驚きなのは、
当時の豊田章男社長(現・会長)が
自らハンドルを握っていたのです。
やはり、車をここまで愛する豊田氏
だからこそ、という気がしますね。
では、
この「水素」ですが、
どのような生産方法があり、
現時点での供給インフラは
どのようになっているのでしょうか。
この先は、
また次回(後編)に続きます。(^_^)/
では、今日はここまで~♪