町の本屋の現状 ~本の流通の仕組みってどうなっているの?
今日のコラム♪
『町の本屋の現状
~本の流通の仕組みってどうなっているの?~』
今日は、先週からの続きになります。
よかったら前回のブログも
読んでみてくださいね。(^_-) ↓
今日はまず、
本の「流通の仕組み」について
みていきましょう。
あまり知られていないかもしれませんが、
なかなか「特殊な業界」なのです。
基本的に本の制作は、
出版社が企画・編集を行い、
印刷会社が印刷・製本を行います。
ここまでは、想像できると思います。
その後、
できあがった本は、直接お店に
届けられるわけではありません。
ここで登場するのが「出版取次」
といわれる会社の存在です。
主に「日販」、「トーハン」という
2大取次業者があります。
新しく出版された本は、
いったんこの取次業者に納品されます。
取次業社は、
本屋、コンビニなどの販売チャネルに
独自のデータを使って配布本数を決め、
お店まで届けることが仕事になります。
初回に出版された新刊本は、
自動的に本屋に届けられるのです。
その後、売れると判断された本は、
本屋の裁量で追加発注される仕組み
になっているのです。
では、ここであなたに質問です。
この新刊本ですが、各出版社合計で
「毎日」何冊程度が出版されているか
ご存知でしょうか?
答えは、
毎日平均で約200冊…だそうです!
毎日ですよ!
単純計算で、月に6000冊です。
それだけの本をすべて置ける棚を
持っている店舗など、
ほぼ皆無に等しいでしょう。
もし置けるとしたら
Amazonの物流センターくらいでは
ないでしょうか・・・^^;
次に「特殊な世界」なのが、
再販制度(再販売価格維持制度)です。
この仕組みは、
出版社が書籍や雑誌の定価を決め、
書店などの小売店はその定価通りに
販売する仕組みのことです。
独占禁止法が原則として禁止する
「価格拘束」の例外として認められており、
全国どこでも同じ価格で本が買うことができ、
文化や知識を守る役割を持っているのです。
さらに特殊なのは、
本屋は、価格を決められない代わりに、
売れなかった「本を返品できる仕組み」が
あるのです。
売れなかった本は返品され、
出版社の中で、
在庫の山になっている本も
少なくないはずです。
このような特殊な流通を
維持することができてきたのは、
「絶妙」と言ってもいい仕組みが
あったのです。
新刊本を配布する際には、
「物流コスト」がかかりますが、
これまでは、確実に売れてきた
雑誌の配送と抱き合わせにして、
配刊されてきました。
しかし、
近年は、雑誌の売上減少も
顕著になってきています。
雑誌の配布数が減少すると、
単価ベースでの物流コストは上がり、
取次業者の負担が増えることになります。
稼ぎ頭だった雑誌の売れ行きが
下がり続ける中で、物流コストは
上がり続けている状況なのです。
現在、2社の取次業社は、
大きな赤字負債を抱えている状態にあり、
このままでは、この仕組みも崩れていく
可能性があるのです。
そして、
出版社は、売上げ部数をかせげない本が
増えたことで、返品による返金に追われ、
資金繰りが苦しくなっているのです。
そのような状況の中、
新刊本の出版数が減らない理由は、
ここにあったのです。
新刊本を出すことによって、
一時的に新刊の納品分の売上金が
入ってきます。
その資金で、
返品本の返金をするという悪循環が
おこっているのが現状のようです。
さて、あなたは、
ここまで読んでいただいて
どう思われましたか?
この業界が連鎖的に崩れていきそうな
危機感をひしひしと感じられたのでは
ないでしょうか。
しかし、
このような状況のなかでも、
本屋サイドでは、
面白い展開もすこしずつ始まっています。
あ~~、
また今日も長くなってしまいましたー
(+_+)
先週お約束していた この先の話を
ちょっぴり楽しみにしていた方には、
ホントにごめんなさい!
この話は、また次回まで
持ち越しさせもらっていいですか。
<m(__)m>
では、今日はここまで~♪