誘導・導線経路を明確にする
今日は、
私のイベントプロデュース10ケ条
4つ目のテーマ♪
『誘導・導線経路を明確にする』
今日のテーマは、
ある程度のイベント規模を
想定したお話しになります。
今日のテーマは、
意外と見落としがちな
ポイントかもしれません。
『導線』とは、
人が移動する道(通路)のことです。
同じような意味で、
『動線』という場合もありますが、
ここでは、
意図をもってお客様を導く(誘導する)
という意味でも『導線』とします。
この導線は、見本市や博覧会などの
大きなイベント会場ではもちろんのこと、
スーパーや商業施設などにおいても、
必ず「導線」を設定しています。
では、
なぜ「導線」を設定することが
大切になってくるのでしょうか。
もし、
『導線計画』がなかったら、
人が好き勝手な方向に動いてしまい、
「混雑」が発生するリスクが高まります。
また、
イベントの主催者側からすれば、
見てほしいものが見てもらえなかったりする
こともあるからです。
ここで 、1つ面白いお話をしましょう。
人間の習性として、
『左回りの法則』というものがあります。
人が自然に動きやすいのは、
「左回り」といわれています。
この理由には、
様々な説がありますので、
もし興味を持たれた方は
一度調べてみてくださいね。
様々な施設や店舗レイアウトなどを
よく観察してみると、
この法則に従ってレイアウトされている
ところが多くあります。
また、
陸上競技のトラックや野球のベース、
流れるプールやスケートリンクなどの
スポーツ施設でも、必ず左回りですよね。
このように、
多くの場所で「左回り」が
採用されているのです。
中には、
強制的に一定の方向にいくしかなかったり、
つい そちらに行ってしまうような
意図的な仕掛けがあったりもします。
イベント会場においても、
ある程度の規模があるような会場では、
特に立地的・構造的な制約や
(※)意図的な仕掛けなどがない場合は、
この「左回りの法則」に基づいて、
導線計画を立てられることをお勧めします。
※遊園地のお化け屋敷などは、
「右回り」になっていることがあります。
これは、より不安な気持ちになるように
意図して設計しているそうです。
まずは、
会場の入口から出口まで、
左回りに周遊できるように設計しておくと、
自然な人の流れができます。
そして、
導線を作ると
「見てほしいところ」に意図的に
誘導していくことも可能です。
さらに、
今は感染症対策のことも
頭に入れておかなければなりません。
会場内が密にならないようにすると共に、
出入口の誘導は、特に注意して計画する
ことが大切になってきます。
入場の際には、
「マスク着用」や「体温チェック」、
「アルコール消毒」などが
基本的なルールとなりつつあり、
これらの管理をするための
『誘導計画』も重要になってきます。
人が一定の場所に溜まってしまわないように
考慮した計画を策定しなければいけません。
また、
「退場」の際にも
お客様がいっせいに動くような場合には、
移動する人数の制限をもうけるなど、
一定の「誘導ルール」を作っておくことも
必要になってきます。
このように、
導線計画と誘導計画は、
忘れがちになりやすいのですが、
ある程度の規模がある会場では
しっかりと設計をしておくことが必要です。
この導線がきっちりしていると、
お客様は、会場内で心地よく楽しむことが
できますし、
会場スタッフも
当日は、慌てずに対応できるようになります。
また、
主催者としても、
しっかりと商談などができる機会を
得ることができるようになるのです。
さて、いかがでしたでしょうか。
導線・誘導計画は、
イベント成功のための大切なポイントである
ことをご理解いただけたら幸いです。(^_^)/
では、今日はここまで~♪