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水素がエネルギーになる!(後編)

今日のコラム♪

『水素がエネルギーになる!(後編)』

 

今日も前回に続き、

「水素」がテーマになります。

 

今日は、

「水素」が、どういう生産方法があり、

インフラはどうなっているのかという点に

フォーカスしていきますね。(^_-)

 

もし、よければ

先週の前編も併せて読んでいただけると

より理解が深まるのではないかと思います。

 

さて、

「水素」は自然界にも多く存在していますが、

エネルギーとして活用していくには、

様々な技術が必要になります。

 

では、

エネルギー資源としての「水素」は、

どのようにして製造されるのでしょうか。

 

これには、現在、

製造過程に違いのある3つの方法があります。

 

その違いは、色で区別されています。

 

それは、

ブルー水素、グリーン水素、グレー水素

3種類です。

 

「ブルー水素」とは、

天然ガスや石炭などの化石燃料から

取り出された水素のこと。

水素抽出の際には、

化石燃料に炭素が含まれていることから

CO2が排出されますが、

これを様々な方法で、回収した上で、

製造されたものです。

 

「グリーン水素」とは、

再生可能エネルギーで作った水素のこと。

例えば、太陽光発電で作られた電気で水を

電気分解して作られたものとなります。

 

「グレー水素」とは、

ブルー水素と同じ化石燃料から抽出されますが、

その際に出るCO2の回収を行わないの水素のこと。

 

そのため、

ブルー水素と製造方法は同じでも

グレーと言われています。

 

このような3種類の方法で

製造された水素は、

「水素ステーション」へ運ばれます。

 

「水素ステーション」は、

現在も国内各地に建設されています。

 

2023年現在では、

163基が設置されていますが、

エリア的にはまだ限定的です。

 

水素ステーションは、国を上げて

2025年度までに350基ほどに

増やす計画をしています。

 

それでも、

ガソリンスタンドは、全国で約3万基

であることと比べると、

まだ、かなり少ないのが現状です。

 

前回のブログで登場した

燃料電池車のトヨタ製「MIRAI」ですが、

この車にはどれくらいの水素が必要だと

思いますか?

 

現行の2代目「MIRAI」では、

水素の搭載量は、約5.6kgで、

水素1kgで、約100km走るそうです。

 

では、

水素はいくらで買えるのでしょうか?

 

興味深々・・・ですよね ^^;

 

答えは、

1kgで、税込み¥1,200程度です。

 

今のガソリン車の燃費と比べると

1回の補充で走れる距離は、

まだ若干短い感じがします。

 

燃費としては、ガソリンと比較して、

今の価格(¥170~175程度/L)であれば、

少し安いぐらいですかね。

 

まだ、供給インフラが行き渡るまで、

もう少し時間がかかりそうですが、

水素を活用していく時代が、

もうすぐそこまできています。

 

今まで、「石油」を中心としたエネルギーは、

産油国といわれる国々によって左右されて

いましたが、「水素」は製造が可能なため、

これから水素エネルギーへとシフトしていく

こと可能性は大きいでしょう。

 

日本においては、今年6月に出された

「水素基本戦略」では、

今後15年間で15兆円の投資計画や、

2040年までに、水素の供給量を

現在の6倍にあたる1200万トンまで

拡大する目標などが掲げられています。

 

実は、日本国内には、

すでに、水素に関連する多くの技術を

持っている企業も多いのです。

 

製造技術、運搬技術、貯蔵技術のほか、

発電やエンジンなどの製造に関わる技術など、

多種多様な技術を持っています。

 

さて、

2週に渡ってお伝えしてきた水素の話は

いかがでしたでしょうか。(^_^)/

 

あなたも

日本という国に少し希望がわいてきたのでは

ないですか?(^_-)

 

では、今日はここまで~♪

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